楽しく撮りまくり、だから写々楽なのだ。
寛政六年(1794)五月、江戸芝居三座「都座」「桐座」「河原崎座」で 突然、役者大首絵二十八点が発表された。天才浮世絵師写楽の衝撃的デビューである。 それから寛政七年(1795)一月までの十ヶ月間に142点余の作品を残し 浮世絵界から忽然と姿を消した謎の浮世絵師である。